2012年1月28日土曜日

「原発」よ、さらば   伊東俊太郎氏

 岩波書店発行の『図書』('11年12月号)の巻頭に載った科学史家である伊東俊太郎氏の
「原発」よ、さらば から抜粋してその一部をご紹介します。

太陽光、風力、地熱、などによる発電技術は、今や世界的にも大いに進み、その利用は
急速に広がり、価額も原発より高いままにとどまるという状態ではなくなっている。そして
人類が原発から脱却するということは、そもそもそのような経済的問題以上のことなので
ある。これに固執し続ける人々は、子々孫々にまで放射能をため続け、やがて地球上を
放射能づけにしてしまうという事態を、長期的にどう考えているのだろうか。CO2を出さな
いなどという環境保護をあげつらった人々は、原発が放射性(廃棄)物質を出し続けること
の方には口をつぐんでいた。自然エネルギーの利用発展こそが環境問題の終局的な解
決なのである。いま日本は、(核兵器を含めた)核廃絶運動で、世界の先頭に立つぺきで
ある。

  今年も新年早々に地震があり、今朝また大きな地震がありました。地震に見舞われる
度に、「浜岡原発を永久に止めなければ」の思いをいっそう強くします。

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